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090 殷富門院大輔
見せばやな 雄島の蜑の 袖だにも
濡れにぞ濡れし 色は変はらず
( みせばやな おじまのあまの そでだにも
ぬれにぞぬれし いろはかわらず )
【現代語訳】
https://hyakunin.stardust31.com/yaku-itiran.html 参照
あなたに見せたいものです。松島にある雄島の漁師の袖でさえ、波をかぶって濡れに濡れても色は変わらないというのに。(私は涙を流しすぎて血の涙が出て、涙を拭く袖の色が変わってしまいました)
【私感】
私の血の涙に濡れて色が変わってしまったこの袖をあなたに見せたい。
【メモ】
https://ogurasansou.jp.net/ 参照
【見せばやな】 「ばや」は願望の終助詞で、「な」は詠嘆の終助詞です。
「見せたいものだ」
【袖だにも】 「袖でさえ」
【濡れにぞ濡れし】「に」は同じ動詞を繰り返して意味を強める。「し」は過去
【色は変はらず】 中国の故事により、袖の色が変わるのは、泣きすぎて涙が枯れ、ついには血の涙が流れるため